ブログを始めてみようと思います
高校3年生の冬、おばあちゃんからもらった図書カードでハードカバーの小説を10冊くらい買った。
大学受験も終わった春休み。ヒマだからたくさん本を読もうと思った。乙一さんの本が好きで、あの時もミステリーばかり買った気がする。
小説は今でもハードカバーばかり買う。本棚に並べるとカッコいいから。
あの頃は実家暮らしで自分の部屋もなかった。
3人兄弟共有の広い部屋の隅にある自分の勉強机。机の小さい棚だけが私の本棚だった。ハードカバーは10冊も置けなかったんじゃないかな。
小説家とか文章に携わる仕事がしたいと思ったのはあの頃だった。こんな文章を書いてみたいと思いながら小説を読んでいた。
思うだけで特に努力もせず大学4年間を過ごし、無難に就職活動をして、可もなく不可もない企業に入社した。
「小説を書くのは才能がいる」
「小説で食べていけるのは成功した1部の人だけ」
「ヒット作をいくつも書かなければ終わり」
「普通の企業の方が安定してる」
言い訳ばかり積み重ねてたら、もう30代になった。
今も結局努力はしてないし、今の仕事を辞めて小説家を目指す勇気もない。
でもどこか、自分で文章を綴ってみたくてブログを始めてみた。
素人の稚拙な文章だけど、せめて日々思ったことを自分の言葉で綴ってみたい。
知り合いにもブログのことは教えないし、誰にも見てもらえないかもしれないけど、自分の文章をここに残そうと思う。
ということで、ブログを始めてみようと思う。
1番好きな小説は「暗いところで待ち合わせ」